ラトビアには、健康とウェルネスのために自然の恵みを活かす豊かな伝統が、何世代にもわたって継承されています。国の自然の恵みの中で、3つの果物が注目を浴びています。それは、マルメロ、黒スグリ、そしてシーバックソーンです。これらの用途の広いスーパーフルーツは、古くからの自然な治療薬としてだけでなく、現代においては化粧品、料理のレシピ、そして医薬品に欠かせない原料となっています。
マルメロ:伝統の味
爽やかで酸味が特徴のマルメロの風味は他にはない味わいで、ラトビアの文化と伝統において大切な存在です。泡立つ「子供用シャンパン」メジェゼル、おばあちゃんが作ってくれたお茶に入れるマルメロシロップ、またはお祝いの席で出された甘いシロップ水など、多くの人が子供の頃の思い出と結びつけています。この思い出深い果物は、昔からずっと愛されてきました。
近年、マルメロはその多様性によって、さらに注目を集めています。多くの店舗の自然食品スナック売り場にはマルメロの砂糖漬けがあり、マルメロワインはラトビアの名産品の一つとして知られています。さらに進んで、ラトビアのバイオテクノロジー企業Alternative Plantsは、マルメロの幹細胞を用いてスキンケア製品向け有効成分を開発しています。
文化的価値に加え、マルメロは栄養価の高い食品です。ビタミンC、抗酸化物質、食物繊維に加え、あらゆる貴重な栄養素がたっぷり詰まっており、美味しいだけでなく健康にも良い果物です。