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© The Ethnographic Open-Air Museum of Latvia

歴史的に、ラトビア人は光が取り戻されたことを記念して冬至を祝っていましたが、キリスト教が伝わってからはクリスマスを祝う習慣も始まりました。現在、民俗的な慣習、キリスト教の習慣、現代的な革新が興味深い融合を見せ、12月21日には冬至を、12月24日にはクリスマスイブの両方を祝っています。先祖代々受け継がれてきた、興味深い儀式や信仰を見ていきましょう。簡単に実践できて、あなたのお祝いにラトビアならではの特別な趣を加えるのにぴったりです!

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© Anita Austvika

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ダイエットは後回し!ラトビア人はZiemassvētki(ズィエマススヴェートゥキ、冬至)に9つの特別な料理を味わう

ズィエマススヴェートゥキを迎えるラトビアの家庭では、かなりの時間を台所で過ごします。なぜなら、この特別な日には、なんと9種類もの異なる料理を用意する必要があるからです!ラトビアの民話では、数字の「9」は神聖な意味を持ち、循環や時の流れを象徴するとされています。古代の暦では、1週間は9日間で構成されていました。

The Ethnographic Open-Air Museum of Latvia
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宴で力をつけたあとは丸太曳き

丸太を曳き回すのは、毎年行われる重要な儀式の一つです。家族が敷地内を丸太で曳いたり、近隣住民のグループが家々を巡って丸太を曳き、最後にそれを燃やします。この象徴的な行為は、その一年の苦労、困難、そして不運を払い落とす意味を持つと考えられています。歌や踊り、遊びを伴う、賑やかで喜びに満ちた行事です。

手作りマスクで童心に返ろう

真のズィエマススヴェートゥキのお祝いのもう一つの重要な要素は、仮装です。お祝いの参加者たちは、身の回りの物を再利用したり、服を裏返したりして、オリジナルのマスクを作り上げます。ツルや馬といった動物から、想像上の生き物まで、様々な姿に変身し、家々を訪れて近所の人たちと楽しいゲームや遊びを繰り広げます。マスクをつけた訪問者たちは、祝福と共に、豊穣と繁栄の願いを届けます。
地域社会が中心となるこのような活動は、一年で最も暗い時期を乗り越えるために不可欠であり、人々に明るい希望を与えてくれます。

© The National Centre for Culture of Latvia

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家を飾るための独自の装飾品を作り、家を守る

ズィエマススヴェートゥキの独特なお祝いの雰囲気を演出する上で、ユニークな装飾品も重要な役割を果たします。現代のオーナメント、リボン、クリスマスツリーが登場する以前、ラトビアの人々は庭や周囲の野原、森で見つけた物を使って独自の飾りを作っていました。特に人気があるのがpuzurs(プズルス)と呼ばれる装飾品です。麦わらや葦を編んで作られ、宇宙を象徴的に表現したものです。家中に吊るされたプズルスは、否定的なエネルギーや感情を払い、代わりに光、平和、幸運を招き入れると信じられてきました。

The Ethnographic Open-Air Museum of Latvia
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周りを見て、天候を観察しましょう!

将来について、ラトビアの人々は天気や自然現象に関する様々な言い伝えを持っています。例えば、冬至の頃に雪が深く積もると、夏至の頃には非常に暑い夏になると信じられています。また、クリスマスの前に吹雪があると、来年は良い年になる兆しだとも言われます。星もまた兆候と考えられており、星空は来年豊作が期待できることを意味し、暗い空はその逆を意味すると予測されています。この他にも、多くの興味深い民俗的な言い伝えが存在します。
どの慣習を選ぶにしても、ラトビア人がこの特別な日に交わす挨拶は、「priecīgus Ziemassvētkus(プリエツィーグス ズィエマスヴェークス)」です!