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© Latvia Travel

時代を超えた建築の不思議を探る

ラトビアの建築遺産は、伝統的な農村住宅、特徴的な木造建築、壮麗な宮殿や荘園、教会、そして人目を引くアール・ヌーヴォー建築など、様式や時代が多岐にわたっています。これらの建築遺産は、首都リガだけでなく、ラトビア全土の様々な場所、例えば町や村、そして人里離れた場所などにも存在します。

800棟

リガにあるアール・ヌーヴォー建築の数。リガはこの様式の中心地として名を馳せています。

4000棟

リガにある特徴的な木造建築の数

1211年

現存する象徴的なthe Dome Cathedral(リガ大聖堂)が建てられた年

時代を超えた建築の不思議を探る

ラトビアにおいて、歴史は至る所に息づいて実感できるものであり、現代建築と調和することで他にない独特の雰囲気を創り出しています。ラトビア全土で新旧の建築様式が共存する風景が見られ、さまざまな歴史的時代が地域の建築に後々まで影響を与えていることを物語っています。

ラトビアのコンパクトな国土は、遠くまで足を運ばなくても多様な建築の傑作を体験できるまたとない機会を提供してくれます。中世の城や公爵の荘園へは、リガ旧市街の都会の賑わいからほんのわずかな距離で訪れることができます。

アール・ヌーヴォーの内装は外観に匹敵するほど美しく、天井画、豪華な玄関ホール、華麗な階段など、細部にまでこだわった装飾が特徴です。Alberta Street、Elizabetes Street、Strēlnieku Streetには、リガを代表するアール・ヌーヴォー建築が数多く残っています。

The Freedom monument(自由の記念碑)

リガにあるこの記念碑は、ラトビアの国家独立を象徴する高さ42.7mの巨大な芸術作品です。

彫刻家Kārlis Zāle(カーリス・ザーレ)によって設計され、花崗岩と銅で造られ、4年かけて建設されました。1935年に義援金によって建てられ、ほぼ一世紀にわたりリガの中心的なランドマークとして存在しています。

記念碑には、ラトビアの歴史において重要な出来事や人物を表す56の彫刻が4つの層に配置されており、頂上には「Milda(ミルダ)」または「Mother Latvia(母なるラトビア)」と呼ばれる女性の銅像が、ラトビアの地方の統一を象徴する3つの金の星を持って立っています。

ラトビアの数世紀にわたる遺産である伝統的な生活様式と建築を探索しましょう

  • リガのダウンタウンからわずか30分のJugla(ユグラ)湖畔に、ヨーロッパで最も古く最大の野外博物館の1つがあります。17世紀から1930年代にかけて建てられた歴史的建造物118棟の保存状態の良いコレクションが特徴で、Kurzeme(クルゼメ)、Vidzeme(ヴィゼメ)、Zemgale(ゼムガレ)とLatgale(ラトガレ)のラトビア全地区から集められました。訪問者は、農民、職人、漁師の伝統的な農場や家を見学したり、昔の生活用品を鑑賞したり、人々がどのように生活し家を飾り付けていたかを知ることができます。

  • この博物館には、ラトビアに関連する歴史的遺物の最大のコレクションがあります。1869年に設立され、考古遺物、民族資料、貨幣・メダル、芸術作品を含む100万点以上の豊富なコレクションを誇っています。メインの展示では、古代から20世紀初頭に至るまでのラトビアの歴史を詳しく紹介しています。

  • この美術館はラトビアで最も広範な美術コレクションを誇り、52,000点以上の作品を収蔵しています。また、バルト三国において初めて博物館専用に建てられた建物としても知られています。その見事な建築は、市内でも特に素晴らしく、注目に値する歴史的建造物の1つです。

  • リガサーカスはヨーロッパで最も古いサーカスの一つで、1888年に建設されました。このユニークな建物は、ラトビアの建築家Jānis Frīdrihs Baumanis(ヤーニス・フリードリヒス・バウマニス)によって設計され、建物の基礎に鉄道のレールを使用するという斬新なアイデアや、当時としては革新的であったドーム構造を採用するなど、他に類を見ない建築要素が組み込まれています。

城や荘園という素晴らしい遺産を探る

ラトビアには魅力的な城や荘園が数多くあり、それぞれが国の歴史や人々にまつわる独自の物語を持っています。

Turaida城の建設は、1214年にリガ司教Albert(アルベルト)の指揮の下で着工されました。20世紀には、城跡で考古学的発掘が徹底的に行われました。発掘で出土した数多くの建造物と復元された建物内の展示は、中世の様子を垣間見る興味深い機会を与えてくれます。訪問者は、歴史的建造物を見学し、中世の地下室、牢屋、警備室をじっくり見てまわり、本塔の最上階からGauja(ガウヤ)渓谷の絶景を楽しむことができます。

Rundāle宮殿は、ラトビアにおけるバロック建築とロココ建築の代表例です。18世紀にthe Duke of Courland(クールラント大公)の夏の離宮として建てられたRundāle宮殿では、まるでタイムスリップしたかのような経験ができます。訪問者は、歴史的工芸品を収蔵する宮殿の博物館、大公の居室、そして壮大で精巧なフランス式庭園を見学できます。

© Sergii Figurnyi, Adobe Stock

Daugava(ダウガヴァ)川沿いに建つリガ城は、豊かな歴史と魅力を持つラトビア最大級の中世の城です。何世紀にもわたって城は権力の象徴として機能してきましたが、現在はラトビア大統領官邸となっています。長い時をかけて城の改修工事が何度も行われ、古い部分は取り除かれ、新しい芸術的・建築的な要素が組み込まれてきました。

© Edijs Palens

Āraiši(アーライシ)には、ヨーロッパで唯一復元された8世紀から10世紀の湖上要塞が存在し、貴重な遺物を本来の環境で見ることができます。また、湖畔には中世の城の石垣跡が見られます。訪問者センターには、発掘調査で見つかった出土品の実物の常設展示があります。

ラトビアの木造建築

リガの優れた木造建築は、ヨーロッパ建築の至宝とされています。ヨーロッパの他の首都とは異なり、リガの木造建築は第二次世界大戦開始まで発展し続けました。1世紀足らず前にはリガには約12,000棟もの木造建築がありましたが、現在まで残っているのは約4,000棟です。その中で最も古いものは18世紀末に建てられ、今日もリガの美しい都市景観の一部を担っています。

遺産の保存

ラトビアの建築景観において、歴史的な木造建築は特別な位置を占めています。Zaiga Gaile(ザイガ・ガイレ)のようなラトビアの建築家は、歴史的建造物を本来の様式で保存することに貢献したとして尊敬されています。

時を超えた旅を探る

歴史

リガの木造建築は17世紀に本格的に発展しはじめ、Pārdaugava(パールダウガヴァ)には壮大な木造建築や荘園住宅が建てられました。約4,000の木造建築物が現存しており、最も古いものは18世紀後半にさかのぼります。

注目すべき例

元々漁村であったĶīpsala(チープサラ)地区は、丁寧に修復された木造住宅と現代的な建築物が調和する、洗練された住宅エリアへと変貌を遂げました。またリガには、37メートルの尖塔を備えたthe Riga Lutheran Church of Jesus(ルター派イエス教会)など、数多くの木造教会もあります。

© Ungurmuiža archive

Ungurmuiža Manor Complex(Ungurmuiža領主館)

18世紀の木造建築の注目すべき例であり、ラトビアで唯一現存する木造バロック様式の荘園住宅を特徴としています。現在、この領主館はゲストハウスと博物館を兼ね備えており、くつろぎの時間、レクリエーション活動や特別なイベントの開催に最適な場所となっています。訪問者は、オークの並木道を散歩したり、展示会やコンサートを鑑賞したりして、荘園の独特な雰囲気を満喫できます。

過去と現在が出会う場所:
National Library of Latvia(ラトビア国立図書館)

ラトビアの民話には、知識と啓蒙を象徴する光の城と、王女が英雄を待つガラスの山の物語があります。ガラス張りの外観と光り輝くランタンを持つラトビア国立図書館は、これらの物語を現代に蘇らせ、リガのスカイラインで明るく輝いています。

National Library of Latvia

約600,000平方フィートの広さを誇り、800年の歴史を持つリガの近代的な地区に位置するこの最先端な施設は、簡単にアクセスでき、次世代のために保存される主要な文化センターとして設計されました。

ラトビア生まれの建築家で教育者でもあるGunārs Birkerts(グナールス・ビルケルツ)は、彼が「有機的統合」と呼ぶ創造的プロセスを提唱しました。ビルケルツは三つの大陸に数多くの建築の傑作という遺産を残しました。ラトビア国立図書館は、彼の建築への情熱と故郷への愛を示す輝かしい例です。

リガ旧市街の豊かな歴史を深く掘り下げる

リガ旧市街の通りや広場には、あらゆる好みに応えるレストラン、カフェやバーが軒を連ね、活気ある賑やかな雰囲気を醸し出しています。

ロマネスク、ゴシック、バロック、古典主義、モダニズムなど、多様な建築様式が混在する旧市街には、数多くの文化遺産があり、その多くはラトビア独立後に修復または再建されました。独特な建築様式が評価され、リガの歴史的中心部は1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。

The Dome church, Riga Old town © Kaspars Upītis

The Dome church(リガ大聖堂)はリガの著名なランドマークであり、Albert(アルベルト)司教が礎石を築いた1211年にさかのぼる豊かな歴史で知られています。ロマネスク様式、初期ゴシック様式、バロック様式、アール・ヌーヴォー様式とモダンなタッチが融合しています。今日、大聖堂は文化センターとしても機能し、音楽コンサートや美術展が開催されています。

© dimbar76, Adobe Stock

リガで最も古い住宅であるthe Three Brothers(三人兄弟)は15世紀にまでさかのぼり、隣接する3軒の家屋で構成されています。これらの家は同じ家族の男性たちによって建てられたと言い伝えられています。現在、この施設は建築博物館と国立文化財保護センターの拠点となっています。

21st century cultural buildings in Latvia

過去20年間でラトビアの建築家によってラトビア国内で建造、または改修された文化的空間の建築例

リソース

 

© The National Library of Latvia

The Latvian Architect of Visionary Community Spaces

2025年1月、ラトビアは建築家Gunārs Birkerts(グナールス・ビルケルツ)を、時代を先取りした建築家として称えます。ビルケルツは、ミネソタ州やリガなどあらゆる都市において、モダニズムのデザインで公共空間を再定義しました。彼の作品は、光、象徴性、文化的記憶を、単なる建築物を超越した構造に織り込んでいます。

© Anda Ozoliņa

A Latvian Home JP

What makes a home Latvian? Is there a distinct design aesthetic or code that sets it apart? To explore these questions, we turned to Zane Tetere-Šulce, lead architect at OAD, and Anda Ozoliņa, interior designer — both celebrated local talents with global experience. Their insight? The answer lies less in form and more in function and content. For Tetere-Šulce, the key lies in the Latvian concept of dzīvesziņa — our collective belief system or guiding worldview..