エミールス・ダールズィンシュは、ラトビア文化史において注目すべき作曲家として評価されています。彼の作品は、「ラトビア文化正典」(ラトビアの芸術と文化的価値の最も傑出した重要な作品を集めたもの)に選出されています。
彼が手がけた17曲のアカペラ合唱は「Lauztas priedes(折れた松)」、「Muzam zili ir Latvijas kalni(永遠に青いラトビアの山々)」、「Senatne(古き時代)」などの名高い作品に代表されるように、叙情とロマン、美への憧憬と愛の流動性を表現しています。ダールズィンシュは、合唱曲が芸術の聖域への道を開き、国民の精神の中に美を育むと信じていました。
合唱作品に加えて、ダールズィンシュは独唱歌曲と4つの交響作品を作曲しており、その中でも「Melancholic Waltz(憂鬱なワルツ)」は最もよく知られた作品の一つです。彼の音楽のシンプルさの中にある美しさはこの作品を聴けば明らかになります。
作曲家としての貢献に加えて、ダールズィンシュは著名な音楽評論家でもありました。彼の著作は、民俗音楽文化の発展と音楽芸術における最高の業績の推進に焦点を当てていました。また、彼はラトビアの交響楽コンサートの組織化とラトビアのオペラ劇場の支援において重要な役割を果たしました。
ラトビア文化のシンフォニーの本質に共鳴するような「憂鬱なワルツ」を聴いてみてください:「憂鬱なワルツ」– エミルス・ダールズィンシュ